風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

キャベツ畑から見た浅間山


4月6日11時22分の浅間山。1日に降った雪で真っ白です。釜山スコリア丘とそこから流れ下った鬼押出し溶岩がよく観察できました。山頂火口から吐き出される白い噴煙は、ときに激しく、ときに穏やか。この写真のときは、激しく姿よく吐き出されていました。薄くなったところを目を凝らして見ると、青味がかってみえるのが火山噴煙の特徴です。水以外の成分がその色をつくっているのでしょう。

中腹まで雪化粧した浅間山

 IMGP2001s.jpg

224年前に山頂火口から鬼押出し溶岩があふれ出したときの様子を想像するのにちょうどよい具合に浅間山が雪化粧したので、いろんな地点からじっくり観察しました。地質図の表現を少し変更します。

山頂部だけ雪化粧した浅間山



空気が澄んで浅間山がくっきり見えたので、さまざまな方角の観察ポイントで双眼鏡を使って浅間山を観察しました。いちいち車から椅子を出して、時間をかけて観察しました。山頂部の地質図表現がおおむね正しいことが確認できましたが、鬼押出し溶岩の上を覆う吾妻火砕流の一群を新たにみつけました。

ケーキの上にまぶした砂糖のような白い雪と、木の種類による紅葉の色の違いで、きょうの山肌はたいへん見分けやすかった。この写真は、火山博物館駐車場から撮影しました。

浅間山とキャベツ畑


浅間山の北麓にはキャベツ畑が広く展開しています。ここは追分火砕流の上です。

IMGP1622s-.jpg
押切端の牧場からみた浅間山

二度上峠からみた浅間山(9月28日)


浅間山の足元に白い雲がまとわりついていました。

二度上峠から見た浅間山(9月10日)


強風のためか、噴煙が地表をなめるように下っていました。

二度上峠から見た浅間山(8月31日)



夏の終わりの浅間山です。

二度上峠から見た浅間山(5月31日)



浅間山の雪は、まだあります。
手前の木々の葉が大きくなりました。
5月24日と比較してください。

二度上峠からみた浅間山(5月24日)



今年は、里の雪はたいしたことなかったけど、山の雪はいつまでも残っています。気温が低かったのでしょうか。梅や桜が咲くのが、いつもに比べてずいぶん遅かった。三原あたりでの桜の満開は4月末日になりました。

初夏の浅間山

IMGP1225s.jpg

5月の連休初日は、すばらしい朝で始まりました。

【“初夏の浅間山”の続きを読む】

ハイジの福寿草



きのうはたいへんよいお天気で、地質図作成がはかどりました。ランチに寄ったハイジの庭に福寿草が咲いていました。この場所には、先週まで雪が積もっていたと思います。

二度上峠からみた浅間山(3月25日)



高崎から国道406号を使って烏川を遡ると、最短ルートで北軽井沢に到達できます。そのときに越える峠が二度上峠です。眼下に浅間牧場の丘が広がり、その向こうに大きな浅間山が見えます。

浅間牧場の地質はよくわかっていません。位置から判断すると、塚原土石なだれが表層の10メートル以上をつくっていることが確かです。縁辺部に当たる浅間大滝の上流でパッチワーク構造を示す堆積物断面を確認することができますが、中心部は牧場とゴルフ場になっていて地層の露出が限られます。浅間山の風下にあたるため軽石や火山灰が厚く降り積もっていることも内部の地層の露出を妨げています。

ここは日本列島の脊梁です。向かって右に降った雨は利根川を流れて太平洋に出ます。向かって左に降った雨は信濃川を流れて日本海に出ます。脊梁がこのようななだらかな斜面で構成されているのは不思議です。

嬬恋のキャベツ畑

嬬恋村は高原キャベツで有名です。それは、吾妻川の源流を取り囲む高原に広がっています。四阿山、高峰高原、そして浅間山に囲まれた標高1000-1200メートルの平坦地です。ここには、広い空があります。

キャベツは、この高原の上に少しずつ降り積もった厚さ1メートルのクロボクの上でつくられています。浅間山北麓では、姥が原という地名がついています。



ただし、ここだけが例外で、900年前の追分火砕流の上でキャベツが作られています。900年ではクロボクは9センチほどしか積もりません。追分火砕流が残した堆積物も耕作されているとみられます。

長野原町の追分火砕流は牧草地になっています。2004年の噴火のあと「は~いキャベツ」で有名になった長野原町のキャベツ畑は、1万5900年前の平原火砕流の上にあります。

カラマツ越しに見る蓼科山



前夜、浅間山に初雪が降り、火山館にも5センチの積雪がありました。朝は真っ青に晴れ上がり、黄色く色づいたカラマツの向こうに蓼科山が見えました。左は牙山(ぎっぱ)です。

北軽井沢の森の家

IMGP0676s.jpg

ログペンション・シャンブル
吾妻火砕流の堆積物先端に12年前に建てられたログハウス。シラカバの木が美しい。浅間山をもっとも間近で見ることができるペンションのひとつです。すべてのゲストルームに天窓がついています。

IMGP0672s.jpg

ブドウ色の別荘
こちらは、吾妻火砕流のもうひとつの流れの先端の上に建っています。よく手入れされた広い庭の奥にあります。こういう別荘でひと夏を過ごしてみたいものです。
次のページ

FC2Ad