風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

イタリア トスカーナ地方

フランス中央部の火山

氷河に閉じ込められた火山灰



アイスランドでは、何千年も前の噴火による黒い火山灰が氷河の中に閉じ込められている。

枕状溶岩は垂れ下がる



水底に噴出した溶岩は、しばしば枕状溶岩になる。枕状溶岩はガラス質の殻をもっている.また、プリズム型の節理が中心に向かって成長する.上の枕は下の枕を覆って成長するので、この枕状溶岩がもし傾いて産出しても、その上下は容易に判定できる.アイスランド。

氷河の下でできた火山



アイスランドのヘルズブレイズ。氷期に、氷河の下で噴火してできた。卓上火山という。テーブルの高さが当時の氷の表面にあたる。いま氷はすっかり融けてしまった。テーブルの下はおもに枕状溶岩でできているが、テーブルの上には空気底で噴火してできたスコリア丘がある。

スコリア丘はストロンボリ式噴火でできる


米塚は、いまから1700年前に阿蘇カルデラ内で起こったストロンボリ式噴火でつくられたスコリア丘である.数週間~数ヶ月かけてゆっくり成長したと思われる.火口から噴出したスコリアは斜面をころがって火口縁の内と外の両斜面に崖錐をつくる.崖錐斜面は平滑で直線的であることが特徴である.その斜面は基底面と不連続に接する.地表を平行に覆って連続的なスカイラインをつくる降下テフラとはつくる地形が異なる.写真では、スコリア丘の右端に溶岩流の出口が認められる.ここから流出した溶岩はパホイホイだったから米塚スコリア丘はそれによってほとんど壊れなかった.溶岩流の出口は、米塚に隠れた向こう側にもう一ヶ所ある.

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アイスランドのヘイマエイ島にあるこのスコリア丘(エルドフェル)と溶岩流は、1973年の噴火で生じた。白壁の家々は、2メートルも降り積もったスコリアの下から掘り出されて、再び使われている。

マッターホルンと槍ヶ岳

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スイス・ツェルマットのシンボル、マッターホルン。このような尖った地形をホルンと呼ぶ。四方を氷河で削られてできた。


飛騨山脈から抜き出て天を突く槍ヶ岳もホルンである。いまから2万年前の氷期には、槍沢や飛騨沢を氷河が埋めて流れ下っていた。

シャモニーのメールドグラス氷河



メールドグラス氷河の表面に年縞がみえる.縞の間隔は30-50m.前年の冬に積もった雪がすっかり融けた晩夏だから氷河の表面がよくみえる.ここは雪線の下にある.氷河の縁にある高さ100mのモレーンは、19世紀に終わった小氷期の時代の氷河前進でつくられた.

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