FC2ブログ

風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

錦秋の谷川岳一ノ倉沢



EH8UcLlVUAAwE12.jpg
垂直パノラマ。クリックすると大きくなります。

EH8Wm_TVAAADmYH.jpg
水平パノラマ。クリックすると大きくなります。

935.png
クリックすると球面パノラマがご覧になれます。自動回転は右クリックで止めることができます。

凍結融解でできたなだらかな起伏


群馬県嬬恋村仙之入には、氷期に顕著だった凍結融解作用によってなだらかな起伏が生じている。草津白根山から40万年前に噴出した太子(おおし)火砕流がつくった台地の表面だ。北海道美瑛の波状地形と同じ。あちらは100万年前の十勝火砕流台地の表面だ。雪山は本白根山。

【“凍結融解でできたなだらかな起伏”の続きを読む】

谷川岳一ノ倉沢の球面パノラマ


クリックすると球面パノラマがご覧になれます。自動回転は右クリックで止めることができます。

ED0hDKrU8AADG6G.jpg
展開。クリックすると大きくなります。

ED0b0OhVAAACgLx.jpg
縦パノラマ。クリックすると大きくなります。
【“谷川岳一ノ倉沢の球面パノラマ”の続きを読む】

前橋高崎地域の自然史地図

maebashi0820b.png

関東平野の北西端に位置する前橋市と高崎市は、利根川がつくった扇状地の上に形成された都市である。東は赤城山、西は榛名山に囲まれたこの地域は、両火山の噴火と山体崩壊の影響を受けて土地の姿を大きく変容させてきた。2万4300年前からは吾妻川を介して、西に50 km離れた浅間山からの影響も受けるようになった。火山とともに歩んだこの地域の自然史を一枚の地図で表現した。

2016年9月26日発売、1部500円(税別)、ネット販売だと送料込みで600円。420 mm x 690 mm
▼ネット販売
・キプカスピリット(ヤフオクメルカリ
きつねの雑貨屋さん
▼店頭販売
・群馬大学生協荒牧店
・紀伊國屋書店前橋店
▼電子ファイル
高解像度と低解像度

大量部数の割引販売に応じます。コメント欄に書き込んでください。あるいは直接私に電子メールください。

鬼神岩にかかる月

IMGP3741.jpg
烏川を遡って高崎市倉渕町を二度上峠に向かって進むと、途中左手に鬼神岩が現れます。下仁田の荒船山と似たような地形です。どちらも第三紀の火山岩からなりますが、ほぼ水平で傾斜していません。第三紀以降、この地域の土地は隆起したがほとんど傾いていないことがわかります。

群馬の稲麦二毛作


群馬では、いま麦を刈り取って稲作の準備に取り掛かっています。田植えまでにはもうしばらくかかって、6月下旬になります。近隣の新潟や長野と比べると、1ヵ月以上遅くなります。刈り取った麦に火を入れてあったので、農夫にその理由を尋ねました。理由を二つ教えてくれました。ひとつは雑草を殺す効果。もうひとつは「浮いちゃうんだよね」とのこと。そのまま水田にすると、麦が水面に浮いてしまうのだそうです。高崎市大類。

沼田市発知のサクラ

沼田インターチェンジから玉原スキーパークに向かう途中、発知(ほっち)という集落を通過します。なめこセンターがあるあたりです。武尊山からの雪解け水が豊富な田舎集落です。きのうの日曜日、村じゅう春の花でいっぱいでした。

 IMGP3107.jpg
(左)発知のヒガンザクラ、(右)上発知のシダレザクラ。背後の雪山は武尊山。

群馬の地層観察ポイント


大きな地図で見る
マークをクリックすると、地層観察ポイントの写真と説明をご覧になれます。

敷島公園の桜満開

 IMG_3345.jpg 
前橋市には敷島公園という大きな公園があります。利根川の旧河道を利用した公園です。私の自宅から群馬大学までの通勤ルートのちょうど中間にあるので、きょうは自転車に乗って満開のソメイヨシノを楽しみました。

滝の慈眼寺のシダレザクラ(2)

 IMG_3290.jpg
冷たい北風が止んで暖かくなったので、滝の慈眼寺のシダレザクラ(エドヒガン)をまた見に行ってきました。ちょうど見頃です。天気に誘われて大勢のひとたちが来ていました。場所は、高崎ジャンクションのすぐ西側です。駐車場があります。

利根川サイクリングマップ

滝の慈眼寺のシダレザクラ

日本に戻りました。とてもよい季節に戻ってきました。きのうの風が止んだので、近くの滝の慈眼寺(高崎市下滝町)まで自転車に乗ってシダレザクラを見に行ってきました。咲き初めです。満開は来週末でしょうか。

 IMG_3257.jpg IMG_3251.jpg

草津白根山の湯釜

 IMGP2635s.jpg

草津白根山の標高2100メートルにある湯釜は強酸性のお湯をたたえる火口湖である。水深は30メートル余と浅い。湖底には溶融硫黄が存在し、中空の小硫黄球がそこから湧き上がって水面を漂う。

湯釜は、1882年から1983年までの102年間に、水蒸気爆発を何度も繰り返した。今後も繰り返すと思われる。湯釜の水蒸気爆発は、岩石を四方に放出するとともに灰色の粘土を風下に降らせる。火口縁にはそうして噴出した粘土と岩石が厚く堆積している。左の写真の最上部に写っている白色粘土は1939年4月24日12時20分の爆発で降り積もった。

この2枚に写っている白色粘土は降り積もったのではなく、御嶽山2014年9月27日と同じような火砕流の堆積物だと考えられる。右の写真の白色粘土の中に火山れきがいくつも含まれていることに注意。大きな火山岩塊はその後の爆発で地表に載ったものであろう。(2015年4月3日加筆)

爆発によって火口から飛び出した岩石は放物線を描いて、1983年11月の爆発でも、0.7キロ遠まで達した。20世紀前半の爆発では、多数の岩石が2.5キロ遠まで達したとみられる。万座温泉にあるいくつかのホテルはその射程距離内に立地している。

前橋市内を流れる利根川の崖観察

前橋市内を流れる利根川の西岸に地層を露出する崖がいくつかあります。きょうは、中央大橋から上毛大橋までの区間のサイクリングロード沿いを観察しました。まだ新緑が始まったばかりですから、観察可能です。来月になると葉に覆われてみにくくなるでしょう。



板鼻黄色軽石(YP)の上にカラフル火山灰がのっています。その上に平原火砕流堆積物から発生したラハールの堆積物がのっているようです。利根川でこの時期のラハール堆積物をみたのは初めてです。

IMG_2333s.jpg

大渡自動車教習所脇の川原に赤岩がまだありました。この赤岩は1996年に群馬大学生が発見して記録しました。赤岩は、塚原土石なだれの中にみられる特徴的な岩石です。黒斑山(古い浅間山)の心棒をつくっていた岩石です。

IMG_2336s.jpg

クロボクの上にのる白い地層は、牛池川ラハールと呼ばれます。9660年前に榛名東麓に発生しました。YPの下に塚原土石なだれの堆積物が見えています。

IMG_2344s.jpg

これは5世紀末に伊香保で起こった渋川噴火の堆積物だと思われます。いわゆるFA噴火です。基底に小豆色火山灰があり、その上にピンク~青色の火山灰が層をなして積もっています。その中には葉の化石が含まれます。オレンジ色の火山灰の上にはデイサイトの砂礫が重なります。これはラハールによる堆積物でしょう。この地点まで熱雲が達したかどうか、精査する必要があります。

IMG_2368s.jpg

上毛大橋は東に大きく傾いて利根川の上に架かっています。西側が東側より30メートルも高い。10メートル分は2万4300年前の塚原土石なだれ堆積物が東側では浸食されて失われたのに、西側では堆積当時のまま存在するからですが、残り20メートル分は2万0000年前に陣場土石なだれ堆積物がその上にのったからです。他の橋と上毛大橋東詰は利根川に架かっているが、上毛大橋西詰は榛名山に架かっていると言ってもよいでしょう。

軍艦のような荒船山 火山ではない



下仁田から佐久に抜ける内山峠に軍艦のようなかたちをした荒船山がある。第三紀の厚い溶岩流でできていて、広くて平坦な山頂部にはクロボクが厚く堆積している。海中に噴出したマグマがつくったパラゴナイト凝灰岩がこの厚い溶岩流の下にある。荒船山は溶岩流でできているが、火山ではない。海水準近くで形成された一枚の溶岩流が、普通の山と同じように長い時間をかけて隆起して1356メートルの山になった。
次のページ