風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

草津白根山・鏡池の多角形土


本白根山の火口底にある鏡池には多角形土がある。寒冷地で見られる構造土の一種だ。

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地表で近づいて見ると、粗い角れきを排除して細かい砂と土だけが集まっているのがわかる。霜柱の凍結融解作用でできた。
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磐梯山1888年崩壊


磐梯山1888年7月15日の噴火は、早朝、北へ抜けた。山体崩壊である。

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五色岩などの美しい湖沼は、このときつくられた。
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小型無人機ドローンによる火山の低空撮影

科研費 基盤研究(C) 2016-2018 小型無人機ドローンによる火山の低空撮影

小型無人機ドローンを用いて火山を低空から撮影する方法を研究する。空中写真は、地上写真ではけっしてできない表現を可能にする。有人機で高空から撮影した火山写真はすでにたくさんあるが、10 ~ 200 mの低空から撮影した火山写真は多くない。鳥の目に相当するこの高さからの撮影をドローンは得意とする。有人機からはむずかしかった低空写真を撮影することができる。いつでも気軽にそして安価に撮影できることもドローンの魅力である。撮影した写真と動画は、火山地形と火山噴火を教えるとき、いままでなかったわかりやすい教材になるだろう。火山で撮影ノウハウを蓄積したあとは、河川や山岳など、他の地形の撮影にも発展させたい。

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浅間山の鎌原土石なだれが置き去りにした黒岩。上空 10 mから撮影すると全体が入る。

▼ドローン購入履歴
2017年04月 DJI Phantom 4 Advanced
2016年12月 DJI Mavic Pro
2016年06月 DJI Phantom 4 伊豆半島ジオパークに長期貸出
2016年04月 DJI Phantom 4 小諸市火山館に長期貸出
2015年10月 DJI Phantom 3 Advanced 鹿児島大学に長期貸出
2015年06月 DJI Phantom 3 Advanced 浅間山に不時着
2014年09月 DJI Phantom 2 vision+ ぐんま天文台に長期貸出

▼無人航空機の飛行に係る承認を航空局から下記のように得ています。
・航空法第132条の2第2号(目視外飛行)
・2016年3月9日から2017年3月8日まで、2017年3月9日から2018年3月8日まで
・日本全国の火山(飛行マニュアルに基づき地上及び水上の人及び物件の安全が確保された場所に限る。)

・写真 火山写真館ツイばむ
・動画 YouTube1YouTube2
・まとめ DJIドローンPhantomによる活火山の噴火口撮影の歴史ドローン撮影日記

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 2017年5月15日南日本放送(鹿児島)

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阿蘇の中岳火口底と野焼き


阿蘇中岳火口底の湯だまりはほぼ干上がっていた。2016年3月6日。

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2015年9月14日火砕流が地表に残した火山灰。

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南阿蘇村長野で見た野焼き。
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秩父盆地のようばけと長瀞岩畳

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長瀞の岩畳。三波川変成帯の硬い結晶片岩を荒川の流れが削ってつくった。


小鹿野町のようばけ。赤平川の右岸に新第三紀の地層が大きく露出している。カニ化石が出る。1500万年前、秩父盆地は海底に沈んでいた

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ようばけに面しておがの化石館がある。中央左下の駐車場のある建物。遠くの秩父市街地との間に40万年前につくられた平坦面である尾田蒔(おだまき)丘陵が広がる。そこにはいま秩父ミューズパークがある。

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岩手山の平笠土石なだれ


岩手山が7000年前に崩れて山麓に展開した平笠土石なだれの表面には多数の流れ山が見られる。手前の大きな流れ山は、大更の八坂神社。

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東に向いた崩壊壁。

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地上から見た八坂神社。流れ山。
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空から見た草津白根山

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本白根山の火砕丘列。4800年前の噴火でできた。150メートルほどの高さで30万年前の青葉溶岩の上にのる。火口の幾何学からどの順番でできたかがわかる。一番手前の火口は、その向こう側の火口に食われて三日月形をしている。最初にできたからだ。


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鏡池をもつ火口。直径400メートル。鏡池の底には亀甲模様をなす構造土がある。背後のとんがりは四阿山。


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湯釜。湖底から溶融硫黄が水面に上がってきている。遠景に雪をかぶった北アルプス。
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空から見た阿蘇


阿蘇中岳火口には湯だまりがある。2015年10月31日12時。

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米塚は1700年前にできたスコリア丘。直径400メートル、高さ80メートル。画面向こう側がゴツゴツしているのは、裾から溶岩を流したから。画面手前の地表は厚い土に覆われているので、牧草がよく育つ。

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大観峰。右側がカルデラ床。左側が火砕流台地。台地が形成されてから9万年が経過しているので表面に起伏がある。
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奥日光の地形は三段飾り


一段目。標高1470メートルの湯ノ湖から急傾斜で流れ落ちる湯滝は男体山よりずっと古い岩石に懸かっている。しかし湯ノ湖は、その東側に5000年前に出現した三岳溶岩ドームがもっと東側で谷川を堰き止めてつくった湖である。切込湖・刈込湖もそのときできた。

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二段目。標高1390メートルの戦場ヶ原から緩傾斜で流れ落ちる竜頭の滝は、1万5000年前に男体山から噴出した火砕流に懸かっている。したがって、いまの戦場ヶ原は1万5000年前にできたのだが、竜頭の滝のすぐそばまでカコウ岩の山が東西とも迫っているから、1万5000年前の火砕流は狭い谷を埋めたにすぎない。いまよりやや低いレベルの戦場ヶ原がその前からあった。

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三段目。標高1270メートルの中禅寺湖から真下に落ちる華厳の滝は、2万年前に男体山から流れ出した厚い溶岩に懸かっている。したがって、中禅寺湖は2万年前にできた。1万5000年前の竜頭の滝火砕流はここに痕跡を残していない。もっと下の清滝町に高い白崖を形成しているから、大量の火砕流がここを下ったのは確実なのだが。
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衝突クレーターのドローン空撮

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20世紀に形成された直径8メートルの衝突クレーター。地上撮影はこれがベストポジション。

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ドローンを高さ8メートルに上げて撮影した。

浅間山頂火口、2015年9月23日

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火口底の中央には、直径20メートルの穴が開いている。2009年2月2日の噴火でできた。

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左下が千トン岩。北の方角に当たる。

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北から南を見る。遠くに富士山。

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直径1.3キロの前掛火口の中に1783年噴火でできた釜山スコリア丘。その火口の直径は縁から縁まで500メートル。縦穴の直径は300メートル。


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鬼押出し溶岩の上にのる吾妻火砕流

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鬼押出し溶岩は、浅間山頂火口から北側に1783年8月2日から流れ下っていた。8月4日午後、前進する溶岩の上に吾妻火砕流が覆いかぶさった。厚さ8メートルほどの溶結した堆積物が残されたが、その後も続いた鬼押出し溶岩の前進によって四角いブロックに分割された。

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東側からアプローチして撮影した写真。2015年11月4日。


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殺生川原上空からの草津白根山

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白根山(湯釜)と青葉山

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本白根山から流れ下る殺生溶岩(5000年前)。溶岩堤防が見事。富貴原の池。

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殺生川原の大穴と遠方に浅間山

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ドローン火山写真コレクション Phantom 3

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浅間山頂から1783年8月に流れ下った鬼押出し溶岩、2015年7月22日

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箱根山に3800年前に出現した冠ヶ岳溶岩ドーム、2015年8月5日

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DJI Phantom 3 Advanced

ドローン火山写真コレクション

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応桑の流れ山。2万4300年前に浅間山が崩れて発生した塚原土石なだれの表面。2015年5月2日

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鎌原観音堂。天明三年七月八日午前10時、浅間山中腹にあった柳井沼から発生した土石なだれが平原火砕流台地の上を高速で北に走った。その流れは、台地を切り込んだ谷間にあった鎌原村に集中して100軒の家と500人を一気に押し流した。画面右下が鎌原観音堂。2015年3月21日

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草津白根山。左から、本白根山、逢の峰、白根山。右手前は青葉山。2015年6月7日

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