風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

奥日光の静かな湖

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奥日光の刈込湖は、三岳の北側の静かな山の中にある小さな湖だ。三岳溶岩ドームが5000年ほど前に出現したときに谷をせき止めてつくった。湖の北岸には、榛名山から6世紀に飛来した伊香保軽石がつくる渚がある。左写真の山は、山王帽子山(手前)と太郎山。どちらも第四紀の火山である。

4年たった山火事現場


2004年9月1日の山火事を起こした火山弾とクレーター。2008年8月15日撮影。

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4年前に山火事を経験した山肌に、クロマメノキ、ミネズオウ、ガンコウランが旺盛に繁殖している。2年前はクロマメノキばかりだったが、ミネズオウとガンコウランも復活した。群落の緑の隙間に、4年前の山火事で枯死した灰色の植物体がみえる。

3年たった山火事現場の写真がみつかりました。
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2007年10月28日撮影。2009年8月16日追加。

2年たった山火事現場

鬼押出しでブロック溶岩を観察する

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鬼押出しは浅間山の1783年8月噴火で山頂火口から北側に流出した安山岩溶岩である。この溶岩は同じ火口から軽石を放出する爆発と平行して流れ出したから、表面に赤い軽石を多数のせている(スコリアラフト)。赤い軽石にじゃまされるから、鬼押出しで安山岩溶岩固有の表面構造を観察することは難しい。

安山岩溶岩の表面構造として典型的なブロック溶岩は、浅間園Dコースの北西隅(地点55)で見ることができる。ここは、鬼押出し溶岩が柳井沼の窪地に流れ込んだ場所に当たる。急勾配のために溶岩流の表面が破けて、内側で流動していた水飴状部分が現れた。地表に現れるやいなや水飴状部分は大気に放熱して固まろうとする。しかし急勾配のために移動は継続するから、固まりつつ割れて、大小のブロックが累々と積み重なった。

浅間山の立体模型と登山用地質図

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浅間山の立体模型(60センチ、群馬大学と数理設計研究所の共同作成)を、浅間中腹の火山館に8月9日から展示します。火山館は、登山口と浅間山頂のほぼ中間に位置する休憩施設です。登山者のほとんどがここでひと息つく場所です。そこで立体模型をみて、いままで歩いてきた道とこれから歩く道をよく確認ください。森の中を歩くのも楽しいですが、鳥になった気分で山全体を俯瞰するのも楽しいものです。


浅間火山の山頂地質マップ (NECO NO MORI workshop作成) も同時に展示します。展示はA1サイズですが、持ち帰り用にA4サイズも用意しました。山道を歩きながら使ってください。

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