風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

冬の浅間山

草津温泉に用事がありました。途中で、冬の浅間山の景色をひさしぶりに堪能しました。冬は地形がよく見える。北麓地質図をつくったのは、5年前のいまごろでした。冬で木々から葉っぱが落ちて地形が丸見えなことに驚きながらつくりました。日本でも、季節と場所を選べば能率的な地質調査ができることを知りました。



西窪の吾妻川右岸に露出する平原火砕流の高い崖。中央の明るいところが、数年前に崩落した箇所。1万5800年前、吾妻川はこの地点でこの高さまで埋められて上流部分がせき止められた。天然ダムが生じて、やがて決壊したのだろうが、その堆積物は下流の前橋市付近にみつからない。

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笹見平から遠望した浅間山。冬だから地形がよくわかる。近景は、草津白根山の太子火砕流がつくる波打った地形。30万年の時間がこのような大きな波状地形をつくった。なかでも凍結融解作用、すなわち霜柱の作用が無視できない。

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