風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

地形面は低いほど新しい

地層は下ほど古い。これは、証明する必要がない自明のことだと思われます。証明しろと言われても、証明できません。地質学者はこれを、地層累重の法則と呼んで無条件に認めています。

一方、地形面は低いものほど新しい。高いものほど古い。地層とは逆です。とても高いところにある平坦面は、とても古い時代に形成されたのです。これは、ふつう、観察事実として了解されています。より高い地形面は、より古いテフラに覆われている事実に、関東ローム団研が1960年代に初めて気づきました。関東ローム研究における金字塔です。

観察事実だとして了解するに留まらないで、高い地形面ほど古いしくみをよく考えると、次の二つの基本事実に気づくことができます。

(1)土地は常にゆっくり隆起している。
(2)土地を一気にかさ上げする地学現象の規模と頻度は、逆相関している。

さらに氷期/間氷期の繰り返しまで考えに入れると、日本の山間部の地形はとてもよく解釈できます。

ふぐじょが製図作業過程でおもしろいダイアグラムをかいています。こういう誤解はけっこう浸透しているのかもしれません。(3)がまだ違います。追分火砕流は、地蔵川の川幅の中だけを流れました。両端の平原火砕流台地の上には乗り上げませんでした。

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