風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

愛が日本沈没を救う

きのう日本武道館でおこなわれた『日本沈没』試写会に行ってきました。

主催者側によると、武道館に集まったのは一般選抜5500人+招待1500人で、合計7000人だったといいます。映画上映に先立って出演者と監督による舞台挨拶がありました。

日本沈没 上    小学館文庫 こ 11-1

舞台挨拶でも話題になりましたが、今回の映画化にあたっては隣人愛を大きなテーマに据えたようです。映画全体からそのメッセージが強く感じられました。深海潜水艇パイロットの小野寺俊夫(草剛)は、クライマックスでグスコーブドリになった。

科学者の冷徹な目から見ると、「愛でも、地球には勝てない」などと言ってしまいそうです。しかし樋口真嗣監督は、そのことをよく承知していたようです。沈没する前に全国民を海外に移住させようと努力する内閣総理大臣(石坂浩二)に「何もしないほうがよいという複数の意見がある」と語らせるし、会津で造り酒屋を営む小野寺の母(長山藍子)に「お父さんとの思い出があるここを私は離れない。そうすることが、命より大事な場合もあるのよ」と語らせます。

・熊本市街地を襲う火砕流の前面から多数の火山弾が飛び出していた
・噴火がどれもダイナマイト爆発だった
など、科学的におかしな点をいくつも指摘できますが、そうするのはこの映画に似合わない。

日本沈没という地学題材を扱いながら、隣人愛をテーマにしたこの映画が日本でヒットするかどうか、私は大きな関心をもってみつめます。

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