風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

峰の茶屋に露出する1783年軽石と1108年スコリア

峰の茶屋にある東大火山観測所の敷地内で1783年軽石を観察することができます。運がよいと、1108年スコリアの上部まで見えます。



1783年軽石の下半分は、8月2日午後から50時間の堆積物です。軽石のサイズの違いが縞模様をつくっています。噴煙柱がまだ不安定で、高さが上下したことがわかります。間に挟まっている何枚かのオレンジ色の薄層は、8月4日午後に発生した吾妻火砕流から舞い上がってここに降り積もった火山灰です。

上半分は、8月4日夕刻から翌朝までの10時間で降り積もりました。高い噴煙柱が安定して持続した結果です。

IMGP0557s.jpg

20センチほどのクロボクを挟んで、その下に1108年スコリアが見えています。15センチほどのピンク色の層は、追分火砕流から舞い上がってここに降り積もった火山灰です。その上下にスコリア層があります。下は、8月29日の噴火、上はその4週間後の9月26日から数日続いた噴火でつくられました。下のスコリアの基底は露出していませんが、1メートルくらい下にあります。

ピンク色火山灰の上面が浸食されていますから、4週間の静穏はそこにあったと判定できます。したがって、追分火砕流は8月29日の直後、おそらく8月30日に発生したと思われます。

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