風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

グランドキャニオン


グランドキャニオンの最上部は二畳紀末のKaibab石灰岩でつくられている.三畳紀以降の地層もこの地域にいったんは堆積したのだが、その後ほとんど浸食されてしまった.公園の東端のCedar Mountainにかろうじて三畳紀の地層が残っている.斜交層理が顕著なCoconino砂岩は、二畳紀中頃に大陸の上に広がった砂漠の堆積物である.キャニオンの中段にある赤色の一枚岩は、石炭紀のRedwall石灰岩がつくる垂直な崖である.

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ほぼ水平に重なった地層の最下部は、カンブリア紀のTapeats砂岩でつくられている.その下には、傾斜した地層や著しく褶曲した地層が不整合に重なる.もっとも古い地層は20億年前のVishnu片麻岩である.グランドキャニオンが高さ1500mもの深い峡谷なすのは、中新世に始まったコロラド高原の隆起に抗して、先行谷であるコロラド川が鋸の歯のように切り込んだからである.

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ミュールに乗った観光客が峡谷を下る。

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