風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

時雨忌

きょうは時雨忌(しぐれき)といって、芭蕉が亡くなった日だと朝のテレビがいいました。調べてみると、松尾芭蕉が亡くなったのは元禄七年十月十二日(1694年11月28日)でした。きょう2007年11月21日は、旧暦では十月十二日にあたるので時雨忌だというのです。お盆や正月を旧暦で祝う地域がありますが、それと同じやり方です。

明治五年以前の旧暦時代の記念日を、いま祝う方法をまとめます。

1)旧暦を旧暦で祝う。
きょうテレビで紹介された時雨忌がそうです。旧盆や旧正月もそうです。昔の旧暦の日付は文書に残されてよく知られていますが、いまの旧暦は日常生活でほとんど目にしません。その気になって確認しないとならない煩雑さがこの方法にはあります。

2)旧暦を新暦で祝う。
いまの新暦をつかって記念日を祝うと簡単ですが、旧暦と新暦には1ヵ月余のずれがあります。そのために季節感が違ってしまいます。時雨忌は、じつは新暦で祝われることも多いらしいのですが、10月12日は秋の盛りで秋晴れの日が多くて雨はあまり期待できません。降っても、時雨が意味する晩秋から初秋にかけて降る通り雨とは違います。忠臣蔵を12月14日だと思うと、年末という暦上の季節感はたしかに出ますが、数日前に降った雪が江戸の路地に残る寒さのどん底にはまだ早い。忠臣蔵は元禄十五年十二月十四日(1703年1月30日)でした。

3)新暦を新暦で祝う。
元禄七年十月十二日は1694年11月28日だったから、時雨忌を11月28日に祝う考えかたです。どちらも太陽暦であるグレゴリオ暦を使っていますから、四季の狂いがありません。芭蕉が好んだ時雨の季節にぴたりです。この方法はたいへん合理的ですが、この合理性が実社会で採用されている例をみつけることができません。

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