風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

白糸の滝の不思議な平坦面

峰の茶屋から、白糸の滝を経て、旧軽井沢に下る有料道路は以前は未舗装区間が多かったが、いまは走りやすくなった。片道300円だ。



白糸の滝。小浅間溶岩ドームが出現する直前にその火道から噴出した白糸軽石が5メートルほどの厚さで降り積もっている。その基底から水が白糸を垂らしたように流れ落ちている。この地域には、2万4300年前に塚原土石なだれが堆積したあと、広い平坦面が形成されて、そこかしこに水面が生じた。本州の脊梁にあたる場所の地形としては異例である。

浅間山から降り積もった軽石や火山灰は浅い水中で再堆積して、池の底にシルトや粘土層として堆積した。これが白糸の滝をつくる不透水層をつくっている。このシルト粘土層の間には板鼻褐色BP3軽石が挟まれている。2万0800年前に噴火した白糸軽石の上には、そのあと浅間山から何度も噴出した軽石や火山灰と、それの再堆積層(ロームとクロボク)が、20メートルほど積み重なっている。

IMGP2352s.jpg

滝と駐車場を結ぶ遊歩道の脇を小川が流れる。水流に洗われて、塚原土石なだれが運んだ火山角礫岩が川底に露出している。

IMGP2355s.jpg

駐車場の道路脇で、塚原土石なだれの堆積物の断面を観察することができる。赤く酸化した部分と還元状態の青い部分が、土石なだれの流下過程で複雑に入り混じった。

この地域の不思議な平坦面については、すでに、二度上峠からみた浅間山(2006年3月25日)で、写真つきで言及しました。

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