風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

ニューヨーク・セントラルパークの羊背岩と迷子石

2万年前のニューヨーク市は、2000メートルに達する厚い氷の下にありました。カナダ全土を覆った氷床が南に足を伸ばしてマンハッタンまで届いていたのです。寒冷のために氷床が大きく成長したこの時期を氷期といいます。

IMG_3685s.jpg
マンハッタンの中央にあるセントラルパークには、氷が磨いた片岩の岩肌が露出しています。岩肌には氷河の進行方向に沿った溝が刻まれています。全体のかたちが羊の背中のようにみえるので、氷で削られたこのような岩を羊背岩(ようはいがん)といいます。羊背岩はふつう高地あるいは山奥に行って初めて目にすることができるのですが、ここセントラルパークでは高層ビル群に囲まれています。このミスマッチを一枚の写真に収めてみました。


回転木馬のそばには迷子石があります。氷河が、直径1.5メートルのカコウ岩を遠くから運んできてここに置き去りにしました。

ニューヨークは、ワシントンDC周辺でみられるような茶褐色の厚い土壌を欠いています。2万年前に氷河ですっかり削り取られてしまったからです。氷河の下になった土地は、氷河の進行方向に沿って削られたU字型の細い谷筋が何本も平行に走るドラムリンという地形をなします。マンハッタンにもドラムリン地形は認められますが、その起伏は私が12年前に滞在した西海岸のシアトル市内の起伏と比べるとよりずっと小さなものでした。シアトルでの東西方向の移動は、急な坂に阻まれてたいへんでしたが、マンハッタンの東西方向に細かく刻まれたストリートの移動にはとくに困難を感じませんでした。タクシーのブレーキパッドがすぐに磨り減るようなことは、ないようにみえました。


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ニューヨークは初めてでした。ワシントンからバスで往復しました。3泊4日で見たポイントです。

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  • 2015/02/28(土) 01:07:22 |
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