風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

湯の平の池

黒斑山と前掛山に挟まれた三日月型の平地を、湯の平と言う。2万4300年前に黒斑山が東に崩壊して生じた。標高は2000メートルで、浅間山の山頂火口から2キロしか離れていない。

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湯の平は、平安時代の1108年8月、追分火砕流にすっかり埋め立てられた経験をもつ。火砕流が残した堆積物の厚さは5メートルほどだ(写真左、右手が前掛山)。その表面に広がる笹原には、20世紀に繰り返し起こったブルカノ式爆発で山頂火口から飛来した火山弾がつくったクレーターがたくさんみつかる(写真右)。

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窪地の核心部には小さな湿原がある。クレーターに水が溜まり、小さな池がいくつも生じている。写真左の遠景は、剣が峰と円山溶岩。円山溶岩は3世紀末だと言われることがあるが、確かではない。写真右は前掛山。優美な円錐形をなすが、左側(北側)に余分な出っ張りがある。1783年噴火で火口内北寄りに生じた釜山スコリア丘が、鬼押出し溶岩の流出によって掃き寄せられた部分である。

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