風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

鬼押出しに隣接した広い範囲に小滝火砕流

火山博物館の南に、使われなくなったスキーゲレンデがある。その上にあるうっそうとした森は、小滝火砕流の上に成立している。

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鬼押出しを横断する廃道に続く道が、幅50メートルの溝の中を通過している。その両端に小滝火砕流の断面が露出する。厚さは3メートルほどで溶結している。左が東側、右が西側の断面だ。

火砕流の中のスコリアは、吾妻とも追分とも違う。幅50メートルの溝は、天明噴火で破壊された柳井沼に続いていたとみられる。これほど大きな溝があるのだから、この火砕流が吾妻火砕流であることは、ない。

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火砕流の表面や溝の中に生育する樹木の多様性と年輪も、わずか200年では成立しえない複雑さと太さである。火砕流の上に天明軽石はあったが、Bスコリア上部はひと粒もみつからなかった。もしこれが追分火砕流ならどこかのくぼみに残っているのがもっともらしい。火砕流の表面に浸食不整合があるとみられる。

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以上の観察と考察から、上のように地質図を修正した。

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