風景に書き込まれた歴史を読み解く

The Story Behind the Scenery

野外観察には決まった順番がない

野外観察には順番がない。基礎→応用、数学→力学→電磁気学→量子力学のような学習の順番がない。野外に行くと、複雑な自然が丸ごと襲ってくる。観察者は、そのなかから解釈できるものを探す。

初心者は、先生が順番に教えてくれないからと不平を言うが、自然観察は順番で教えられるものではない。教えようとすると次から次へとさまざまなことが湧き出してくる。枝葉に飛んで、また幹に戻ってくる。戻ってくればまだよいほうで、行ったきりになったりする。

そういう事情があるから、案内者の説明はいきおい早口になりがちだ。そこを、セーブしてゆっくり話すのはなかなかむずかしい。

参加者の側、聞く側には、この事情をわかってもらいたい。案内者が順番立てて説明してくれないからわかりにくいなどと不平を言わないでほしい。生の自然の理解は、要素分解型の物理学による理解とはまったく異質のものなのだ。こういう自然理解の方法もあることも知ってほしい。

そして、この方法よって初めて、移ろいやすい複雑な自然をほんとうに理解することができることを知ってほしい。あなたにまだ理解されていない自然が、あなたのすぐそばにある。

自然の理解の仕方はひと通りで答えが決まっているわけではない。観察者の数だけ理解の仕方がある。自分の個性を自然にぶつけて、自分の理解の仕方を私に見せてほしい。

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